英語のレシピに使える。海外のお客様や外国人スタッフに使える
日本人のおもてなし 料理英語の簡単まめ知識 Topic.4
フランス語由来の英語の「gourmet(グルメ)」
「美食」や「美食家」という意味で使用しない英語の「gourmet」
日本語のグルメにあたる英語で使用する「gourmet(グゥメイ)」は元々フランス語で、本来「(食材や料理法も含めた)食通」という意味になります。「gourmet(グゥメイ)」は、もともと日本でいう「美食」や「美食家」という意味では英語では使用しません。
「gourmet(グゥメイ)」はGourmet coffee、gourmet food/meal, gourmet chef, gourmet kitchen, gourmet restaurant等の形で現在、英語の中に取り入れられています。高級感を出すための言葉として、英語の「gourmet」は一般的に「手の込んだ」「高級食材を使った」という意味の形容詞として使われるようになりました。。
日本語の「美食家」は基本的には「foody(フーディ)」もしくは「foodie(フーディ)」などを使います。「Foodie(フーディ)」は1980年代に生まれた比較的新しい俗語で「食道楽」、「食べるの大好き人間」といった意味です。
因みに「快楽は善、苦痛は悪」で有名なギリシアの哲学者 Epikouros(エピクロス)が語源の「epicure(エピキュア)」、「gastronome(ガストロノーム)」というのも美食という意味です。「溺れる人というニュアンスもある美食家」を「epicurean(エピキュリアン)」、「美食術」や「美食学」を「gastronomy(ガストロミー)」といいます。「食いしん坊」や「大ぐらい」、「大食漢」は「glutton(グラトゥン)」や「gourmand(グゥマンド)」。「食い倒れ」は「going broke over food(ゴーイング・ブローク・オーバー・フード)」。
また日本語の「グルメ」は、ほぼ「料理[cuisine(クズィーン)]」と同じ意味でも使われていますが、英語では「グルメ情報」は「restaurant guide(レストラン・ガイド)」、「ご当地グルメ」は「specialties(スペシャリティ)」となります。